未熟土

土壌断面内で層位の発達が認められないか、あるいは非常に弱い土壌。

典型花崗岩型陸成未熟土 山口県宇部市[モノリス79 ]
母岩の上に極薄い土層だけがある岩屑土の森林 山形県真室川町

未熟土は、土層が薄いか、もしく層位分化が進んでいない若い土壌。一般に腐植含量、粘土含量ともに低く、保肥力は低いが、排水性が良いため、メロンやラッキョウなどの栽培に適する。

未熟土は、山地、傾斜地、海岸に主に分布する。

図 未熟土の分布状況(赤色)

未熟土の分布する面積は国土の7%程度であり、農耕地では主に普通畑として広く利用されている。

未熟土大群の分類

未熟土は母材および堆積様式の違いにより4つの土壌群に分けられる。

層位分化が未発達で、土壌表面から50cm以内に、積算で厚25cm以上の「火山放出物」からなる層をもつ

火山放出物未熟土(J1)

土壌表面から100cmまで、石礫含量が断面割合で35%未満、かつ土性は壌質砂土またはそれより粗い。ただし、石灰質、サンゴ質の砂も含む。

砂質未熟土(J2)

土壌表面から30cm以内に固結岩盤が現われる。

固結岩屑土(J3)

それ以外の未熟土

陸成未熟土(J4)