固結岩屑土

地表から30cm以内に固結した岩盤が現われる未熟土。侵食の激しい山地、丘陵地の傾斜面に分布する土層の浅い土壌である。

暗色表層石灰質固結岩屑土 鹿児島県喜界町
典型普通固結岩屑土 宮城県亘理町
図 固結岩屑土の分布状況

固結岩屑土は、土壌表面から30cm以内に固結した岩盤が現れる土壌。

固結岩屑土は、農耕地として分布面積は限られるが、普通畑、牧草地、樹園地として利用されている。

固結岩屑土群の分類

固結岩屑土群は、母材および土壌の水分状況の違いにより、以下の3つの土壌亜群に分けられる。

(1)石灰質固結岩屑土(J3f2):

岩盤上の層が炭酸カルシウム換算で2.0%以上の炭酸塩を含む固結岩屑土。

(2)湿性固結岩屑土(J3a3):

土壌表面から岩盤までの間に「グライ特徴」または「地下水湿性特徴」を示す層の上端が現れる固結岩屑土。

(3)普通固結岩屑土(J3z1):

その他の固結岩屑土。