火山放出物未熟土

噴火から年数が少なく未風化な火山灰、軽石などからなる未熟な土壌。とくに北海道、東北、関東、九州などの活火山の周辺部に分布する。

典型普通火山放出物未熟土 静岡県小山町[モノリス12 ]
典型湿性火山放出物未熟土 北海道苫小牧市
図 火山放出物未熟土の分布状況

火山放出物未熟土は、一般に有機物の蓄積が少なく、粘土含量が低い。本土壌は火山周辺に広く分布する。

火山放出物未熟土は、農耕地では普通畑、樹園地として広く利用されている。

火山放出物未熟土群の分類

火山放出物未熟土群は、土壌の水分状況の違いにより、以下の2つの土壌亜群に分けられる。

(1)湿性火山放出物未熟土(J1a3):

土壌表面から50㎝以内に「グライ特徴」または「地下水湿性特徴」を示す層の上端が現れる火山放出物未熟土。

(2)普通火山放出物未熟土(J1z1):

その他の火山放出物未熟土。