停滞水成土

年間を通じてあるいは年間のある期間、停滞水または地下水による影響を受け、断面内に湿性の特徴を示す層をもつ台地、丘陵地、山地の土壌。

細粒質普通疑似グライ土 北海道紋別市[モノリス16 ]
停滞水成土が分布する台地上の畑 北海道紋別市

 停滞水成土は、一般に保肥力は高いが、重粘で、排水性および透水性が不良であることが多い。湿害の影響を受けやすいため、適切な排水対策が必要である。

 停滞水成土は、排水不良な斜面下部や微凹地、また台地・丘陵地等の棚田地帯に分布する。

図 停滞水成土の分布状況(赤色)

停滞水成土の分布する面積は国土の1%程度であり、農耕地では水田、普通畑、牧草地として広く利用されている。

停滞水成土大群の分類

停滞水成土は「グライ層」の出現位置の高低により2つの土壌群に分けられる。

土壌表面から50cm以内に「グライ層」の上端が現れ、かつその層の下端が土壌表面から50cm以深まで及んでいるか、または岩盤まで及んでいる。

停滞水グライ土(H1)