砂質未熟土

砂丘地の未熟な土壌。主として、海岸線に沿う砂丘地、砂堆、砂洲、砂嘴などの微高地に分布する。

典型普通砂質未熟土 鳥取県鳥取市
鳥取砂丘の景観
図 砂質未熟土の分布状況

砂質未熟土は、土壌表面から100㎝まで、石礫含量が断面割合で35%未満で、かつ、土性は壌質砂土、またはそれより粗い土壌。ただし、石灰質、サンゴ質の砂も含む。

砂質未熟土は、農耕地では普通畑、樹園地として広く利用されている。

砂質未熟土群の分類

砂質未熟土群は、母材および土壌の水分状況の違いにより、以下の3つの土壌亜群に分けられる。

(1)石灰質砂質未熟土(J2f2):

土壌表面から20-50㎝の間で、炭酸カルシウム換算で2.0%以上の炭酸塩を含む砂質未熟土。

(2)湿性砂質未熟土(J2a3):

土壌表面から75㎝以内に「グライ特徴」または「地下水湿性特徴」を示す層の上端が現れる砂質未熟土。

(3)普通砂質未熟土(J2z1):

その他の砂質未熟土。