陸成未熟土

山地、丘陵地、洪積台地の風化の進んでいない未熟な土壌。西南日本に広く分布するマサ(花崗岩風化物)の多くや南西諸島に分布する泥灰岩由来のジャーガルが本土壌群に相当する。

典型泥灰岩質陸成未熟土 沖縄県南風原町[モノリス6]
典型普通固結岩屑土 宮城県亘理町
図 陸成未熟土の分布状況

陸成未熟土は、層位分化が進んでおらず、母材そのものの物理的・化学的性質の影響を強く受けている土壌。

陸成未熟土は、農耕地では水田、普通畑、樹園地として利用されている。

陸成未熟土群の分類

陸成未熟土群は、母材の違いにより、以下の4つの土壌亜群に分けられる。

(1)泥灰岩質陸成未熟土(J4f3):

泥灰岩に由来し、土壌表面から100cm、または基岩までの全ての層位で粘土含量が30%以上である陸成未熟土。

(2)石灰質陸成未熟土(J4f2):

土壌表面から20-50cmの間で炭酸カルシウム換算で2.0%以上の炭酸塩を含む陸成未熟土。

(3)花崗岩型陸成未熟土(J4f1):

花崗岩に由来する陸成未熟土。

(4)普通陸成未熟土(J4z1):

その他の固結岩屑土。