ポドゾル

漂白した層と腐植または鉄・アルミニウムが集積した層の層序をもつ土壌。自然状態では、漂白層の上に粗腐植層が存在しているのが一般的である。

礫質普通ポドゾル 埼玉県奥秩父十文字峠
写真 長野・埼玉県境の十文字峠付近の植生

ポドゾルは、粗腐植層から出てくる有機酸やフルボ酸によって直下の層の鉄やアルミニウムが溶け、下層に移動し、再び沈殿することにより集積層を形成する。化学性は、一般に強酸性を呈し、塩基類に乏しい貧栄養な土壌である。

ポドゾルは、山地の一部、丘陵地や石灰岩台地に分布する。北海道・東北・中部地方の山地に主に分布するが、一部は海岸砂丘地にも発達している。

ポドゾルの分布状況(赤色)

 ポドゾルの分布する面積は国土のわずか2%程度であり、農耕地では牧草地としての利用に限られている。

ポドゾル大群の分類

ポドゾルは1大群1土壌群のみ設定されている。

北海道浜頓別町の海岸砂丘上に発達したポドゾル。

日本で唯一平地で見られる。

長野県木曽駒ヶ岳のハイマツ林下のポドゾル。

ポドゾル(C1)