暗赤色土
暗赤色の次表層をもつか、石灰岩あるいは「石灰質堆積物」に由来する土壌で塩基性の土壌である。母岩となる塩基性の強い岩石(蛇紋岩、石灰岩など)に強く影響を受けた土壌。
暗赤色の次表層をもつか、石灰岩あるいは「石灰質堆積物」に由来する土壌で塩基性の土壌である。母岩となる塩基性の強い岩石(蛇紋岩、石灰岩など)に強く影響を受けた土壌。
暗赤色土は、一般に有機物含量が低く、粘土含量が高く、有効土層が浅い。基岩が玄武岩、安山岩の場合、風化または腐朽した礫を多く含み、石灰岩の場合は干害の影響を受けやすい。化学性については、土壌pHや交換性塩基含量は、母材の種類による影響の差が大きく、塩基性から酸性まで幅広い。
暗赤色土は、山地の一部、丘陵地や石灰岩台地に分布する。分布面積はあまり広くなく、きわめて点在的であるが、北海道と九州・沖縄には比較的多い。
暗赤色土は石灰岩あるいは「石灰質堆積物」の有無と次表層の土壌pHの高低により3つの土壌群に分けられる。