停滞水グライ土
台地、丘陵地、山地にある排水不良な土壌。本土壌には、2つのタイプがある。ひとつは台地、丘陵地、山地の排水不良な微凹地に分布するもので、北海道などでみられる。その分布は局所的な場合が多く、分布する場所の微地形や排水状態の違いにより、疑似グライ土や泥炭土へ移行する場合がある。もうひとつは、台地、丘陵地および山地の棚田のように人為的要因によるもので、稲作期の人為的湛水状態に加えて非稲作期も過湿になりやすい多雪地や排水不良地にみられる。
台地、丘陵地、山地にある排水不良な土壌。本土壌には、2つのタイプがある。ひとつは台地、丘陵地、山地の排水不良な微凹地に分布するもので、北海道などでみられる。その分布は局所的な場合が多く、分布する場所の微地形や排水状態の違いにより、疑似グライ土や泥炭土へ移行する場合がある。もうひとつは、台地、丘陵地および山地の棚田のように人為的要因によるもので、稲作期の人為的湛水状態に加えて非稲作期も過湿になりやすい多雪地や排水不良地にみられる。
停滞水グライ土は、土壌表面から50cm以内に「グライ層」の上端が現れ、かつその層の下端が土壌表面から50cm以深まで及んでいるか、または岩盤まで及んでいる土壌。農耕地では、主に水田として利用されている。
停滞水グライ土群は、土地利用、腐植の集積状態から、以下の4つの土壌亜群に分けられる。
(1)水田型停滞水グライ土(H1c3):「水田逆グライ層」をもつ停滞水グライ土
(2)表層泥炭質停滞水グライ土(H1e5):土壌表面から25㎝以内に、積算して10㎝以上の「泥炭物質」からなる層をもつ停滞水グライ土。
(3)腐植質停滞水グライ土(H1h3):「腐植質表層」または「多腐植質表層」をもつ停滞水グライ土。
(4)普通停滞水グライ土(H1z1):その他の停滞水グライ土。