石灰性暗赤色土

石灰岩など石灰質の母材から出来た土壌。暗い赤色のことが多いが、石灰質母材から出来ていてpHが高く塩基に富んでいれば、必ずしも暗赤色で無くてもよい。主に南西諸島の石灰岩地帯に分布する。

典型粘土集積石灰性暗赤色土 沖縄県伊江島[モノリス42 ] 表層下40cm以深に「粘土集積層」が認められる。
礫質普通石灰性暗赤色土 沖縄県石垣市 「粘土集積層」をもたず、「風化変質層」のみ認められる。
図 石灰性暗赤色土の分布状況

石灰岩あるいは「石灰質堆積物」に由来し、次表層のすべての土壌pH5.5以上、または塩基飽和度が50%以上である土壌。


暗赤色土の分布する面積は国土の0.5%程度であり、農耕地では普通畑として広く利用されている。

石灰性暗赤色土群の分類

石灰性暗赤色土群は、粘土集積層の有無から、以下の2つの土壌亜群に分けられる。

(1)粘土集積石灰性暗赤色土(E1j4):

「粘土集積層」をもつ石灰性暗赤色土。

(2)普通石灰性暗赤色土(E1z1):

その他の石灰性暗赤色土。