酸性暗赤色土

暗赤色の次表層の一部で酸性(pHが5.5未満)を示す土壌。塩基が下方に流れる溶脱作用の進んだ結果、元々中性付近だった暗赤色土が酸性化した土壌、および熱水変成作用によって生成した火山系暗赤色土が相当する。

玄武岩台地上に広がる暗赤色土の畑地 佐賀県唐津市
典型普通酸性暗赤色土 長崎県諫早市 pHの低い「風化変質層」をもつ。熱水変成作用により赤色化した母材から生成した土壌。火山系暗赤色土に相当する。
図 酸性暗赤色土の分布状況

次表層のうち、少なくとも一つ以上の亜層位でpH5.5未満である土壌。

酸性暗赤色土は、農耕地では樹園地、普通畑として利用されている。

酸性暗赤色土群の分類

酸性暗赤色土群は、粘土集積層の有無から、以下の2つの土壌亜群に分けられる。

(1)粘土集積酸性暗赤色土(E2j4):

「粘土集積層」をもつ酸性暗赤色土。

(2)普通酸性暗赤色土(E2z1):

その他の酸性暗赤色土。