未熟低地土

未風化の土砂が堆積したままの土壌。鉄が風化遊離しないため斑鉄をもたず、ふつう灰色(土砂そのものの色)を呈してしていることが多い。

栃木県鬼怒川の中州
未熟低地土の表層
典型湿性未熟低地土 千葉県木更津市[モノリス101]

現在または過去の河床にしばしば見出される。一般に排水が良いため、多くは畑として利用されている。

図 未熟低地土の分布状況

未熟低地土の分布する面積は国土の1%未満である。

未熟低地土群の分類

未熟低地土は土壌の水分環境の違いから、以下の2つの土壌亜群に分けられる。

(1)湿性未熟低地土(F5a3):

土壌表面から75cm以内にグライ層よりも酸化的な「地下水湿性特徴」が現れる未熟低地土。

(2)普通未熟低地土(F5z1):

その他の未熟低地土。