緩効性肥料の窒素溶出量計算アプリ


使い方

選んだ地点の地温を用いて、緩効性肥料を施肥したときの窒素溶出量を計算します。


対象となるのは、広く利用されるポリオレフィン系樹脂の被覆尿素肥料です。銘柄名にある「L」は緩効型(直線型、リニア型)、「S」は遅効型(S字型、シグモイド型)を表します。続く数字は標準の温度である25℃で80%の溶出にかかる日数を示します。例えば、「L50」は、緩効型で溶出に50日かかる銘柄、「S100」は遅効型で溶出に100日かかる銘柄を意味します。なお、便宜上、温度依存性のない極短期溶出の銘柄 として、速効性肥料も選ぶことができます。


施肥する地点、緩効性肥料の銘柄と施肥量、施肥日(計算開始日)、収穫日(計算終了日)を入力ください。緩効性肥料の銘柄は5銘柄まで選択でき、各銘柄と合計の窒素溶出量(積算溶出量と日溶出量)が計算されます。各銘柄の施肥量は窒素換算(kgN/10a)で入力ください。緩効型(直線型、リニア型)の銘柄の窒素量は重量の42%、遅効型(S字型、シグモイド型)の窒素量は重量の41%です。


計算には、選んだ地点の地温(5cm)の日平均値(日本土壌インベントリーから取得した30年平均値) を利用しています。


免責事項

様々な要因に影響を受ける恐れがあるため、計算値は実際と一致しない場合があります。


結果の利用

本アプリの結果を利用した場合は、その旨を明示ください。


関連プログラム

本アプリは、下記のプログラムと同様の方法で窒素溶出量を計算しています。 農研機構職務作成プログラム「 被覆尿素肥料からの窒素溶出量の計算ツール 」 このプログラムは、任意の温度を張り付けたり、計算値をコピーしたりすることが可能です。利用されたい方はこちらにお問い合わせください。 試験研究等の営利目的外利用では無償にできる場合があります。


参考文献

原 嘉隆 2020. 被覆尿素肥料からの窒素溶出速度における低温域を含めた温度依存性 土肥誌 91: 366-373.


お問い合わせ

ご不明な点やご要望などがあれば、こちらにお問い合わせください。その際、お問い合わせ内容に「日本土壌インベントリー」の「緩効性肥料の窒素溶出量計算アプリ」についてであることを記載ください。